最近 病院や医師、医療従事者による医療事故に関するニュースが、毎日のようにテレビや新聞紙上を賑しています。
手術の際の患者さんの取り違え事件、輸血ミス、薬の誤投与を始めとして診療技術上のミス等枚挙にいとまがありません。
更に介護施設の管理ミスによる事故も多発しています。 |
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阪本医院や介護老健施設では、出来る限り事故が起こらないように、事故予防対策を検討して事故防止に努めております。
不幸にして事故が発生してしまつたり、事故を起こしそうになってヒヤッとしたり、
ハッとした事象を全て委員会に報告して発生原因の分析と再発防上を検討するとともに、患者さんや入院、
入所者の皆様や御家族に報告することを義務にしています。 |
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医療ミスや誤解を防ぐ為に私は診療内容について出来るだけ詳しく、分かりやすく説明するように心がけています。
とくに医師や看護師の能力、自院の医療設備を十分わきまえて当院で出来る事、出来ない事を迅速に判断して、
当院で不可能な医療は高度医療機関に紹介するようにしています。心筋梗塞
脳卒中 急性腹症等、 即刻治療が必要な場合は八尾市や東大阪市の救急車で20分以内に搬送出来る病院に、
ある程度時間的余裕はあるが高度先進医療を必要とする場合は専門分野に応じて然るべき病院に紹介させて頂いております。
私共のような開業医は、早期診断と早期治療(プライマリーケア)と終末期医療(ターミナルケア)の役割を担っていると、
自負しています。更に長期に亘って管理させて頂く疾患群として生活習慣病があります。患者さんと私共医療従事者が、
お互いに信頼し合って二人三脚で解決していく課題です。お互いに十分納得できる話し合いが必要であります。 |
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高齢の方をお預かりして一番気を遣っておりますのは転倒事故です。ご自宅から慣れない施設に入所されて、
不案内なことや 足の力が弱っているのにうっかり立ち上がって歩こうとされたり原因は色々ですが、
いずれも転倒は介護する側の不注意によるものです。一昔まえは、治療や介護する側の都合ばかりを優先して、
患者さんをベッドや車椅子に固定する 抑制や拘束という手段がよくとられていました。
その当時は確かに転倒や転落事故は今より少なかったですが、患者さんの人格を全く無視していることから、
最近はどこの病院や施設でもこのような事は行われていません。私達は事故の原因になる筋力低下や平衡機能の低下、
判断力の低下などをよく分析して、患者さんに寄り添って介護して行くように努めております。 |
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ご家族の方も、お気付きの点がありましたら御教示よろしくお願い致します。 |
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